デンソーは19年3月卒業予定者から「コース別採用」をスタートさせます。その背景として、まずは、自動車業界を取り巻く環境変化についてお話しします。

各国政府が将来的なガソリン・ディーゼル車の販売禁止を打ち出すなど、国家のエネルギー政策にも関わるレベルで進んでいる電動化。また、飛躍的に増大するデータの集積、分析スピードの向上によって、革新的な進化を遂げるAI技術。さらに、カーシェアリングサービスが急速に世界各地に広まるなど、業界の枠組みを越えたプレイヤーが生み出すモノの所有を前提としないサービス。

これらの革新的な技術やサービスの登場によって、自動車業界は、今まさに100年に一度のパラダイムシフトを迎えており、社会インフラであるモビリティの進化は、今後の世界を一変していく可能性に満ちています。

このような中、デンソーも従来のビジネスモデルや成功体験に安住することなく、これまでのやり方を捨てる覚悟をもって、新しい価値の創造に挑んでいます。まさに、私たちは第二の創業期ともいえる覚悟で臨んでいるのです。

こういう時代だからこそ大切にしたいと考えているのが、「多様な価値観を持った社員一人ひとりのやる気」「スピード感のある組織」「互いに共感し、高め合う風土」の3つです。

中でも、学生の皆さんには、新たな力を生み出すために、学生時代に培ってきたスキルや知識・ノウハウを最大限に活かして、先輩たちにどんどん刺激を与え、創造的に行動してほしい、と考えています。そのためにも、入社する段階から、社会人として、デンソーの一員として、「何をやりたいか」「何を成し遂げたいか」といった明確な夢と覚悟をしっかりと持っていただきたいと考え、コース別採用を開始することにしました。

初年度は3つの職種からスタートすることにしました。

3つの職種とは、今後デンソーが強化していきたい分野の1つであるソフトウェア領域の専門技術や知識を持った方を対象とした「モビリティソフトエンジニアコース」。デンソーのコアであるモノづくりの革新をリードする生産技術職を対象とした「モノづくりエンジニアコース」。世界をフィールドに、新たなビジネスやサービスを創出しリードする営業職を対象とした「セールス&マーケティングコース」です。

もちろん、デンソーの中で幅広い知見を身につけたい、様々な新しいチャレンジをしたいという学生の方には、従来から実施している「ポテンシャルコース」を引き続き用意しています。入社後、一人ひとりとの配属面談を通して、皆さん自身の志向や適性を見極めながら、活躍いただける領域とのマッチングを図ることを目指します。

「コース選択に迷った時はどうすればよいか」という質問に対しては、「迷うくらいであればポテンシャルコースにエントリーしてください」とお答えします。それくらい、明確な意思を持って、自らの仕事を選び、その環境が与えられた際には、最大限に自らの力を活かして活躍してもらいたい、というのがデンソー人事部採用チームの願いです。

コース別採用をスタートする上で、私は3つのことを一層意識して取り組んでいきたいと考えています。

一つめは、人材育成のスピードアップ。
足りないところを埋めるだけの育成ではなく、得意なことや持ち味を伸ばし、その力を最大限高め合う環境や組織、風土づくりを進めていきたい。

二つめは、自分の夢や想いを語ること。 会社で何がやりたいのか、社会にどんな変化を起こしたいのかを学生の皆さんに聞く以上、社員一人ひとりも夢や想いを語り続けられる会社でありたい。

そして、最後の三つめは「地球に、社会に、すべての人に、笑顔広がる未来を届けたい」という2030年に向けた長期方針を実現すべく、「我々が世界に新たな価値を創造し、届けていくのだ」という強い信念で挑戦していくことが必要だと考えています。 今年の採用活動で、そうした使命感や責任感をもって、「すべての人に喜ばれる、人が中心の新しいモビリティ社会の実現」に共感いただける新しい仲間に会えることを心から願っています。