想い想い
お客様に「世界初」を必ず届ける―その強い想いが、プロジェクトの原動力。お客様に「世界初」を必ず届ける―その強い想いが、プロジェクトの原動力。

かつて黒煙をまき散らす悪いイメージを持たれていたディーゼルエンジンを、そのパワフルさや低燃費・ライフサイクルコストが低いという特長をそのままに、クリーンなエンジンへと生まれ変わらせたもの。それが、1995 年にデンソーが世界で初めて実用化に成功した「コモンレールシステム」です。
その後も、デンソーはこの革新的な技術をコツコツと磨き続け、2002 年には当時の世界最高圧である1800 気圧システムを実現。
2008 年には2000 気圧システムを商品化。そして2012 年、世界初となる噴射量フィードバック制御システム(燃料の噴射ズレを見つけて正しい量・タイミングで燃料を噴射できるよう自動で補正する技術)「i-ART(intelligentAccuracy Refinement Technology)」を世界市場に送り出しました。 私がシステム設計担当としてプロジェクトに参加したときから強く感じたのは、上司はもとより、開発に関わるメンバー一人ひとりの「世界初を届けたい」「必ず実現できる」という執念のような強い想い。それこそがプロジェクトの原動力となっており、私自身も、そうした熱い想いに日々刺激を受けながら、開発に邁進していきました。

コモンレールシステムの全体イメージディーゼルシステム技術部での開発風景コモンレールシステムの全体イメージディーゼルシステム技術部での開発風景

コモンレールシステムの全体イメージ

ディーゼルシステム技術部での開発風景

総智・総力総智・総力
「世界初」の開発を導いたのは、部署の垣根を超えて行われた4年間の議論の時間。「世界初」の開発を導いたのは、部署の垣根を超えて行われた4年間の議論の時間。

「i-ART」の開発の肝は、10 万分の1秒という時間のズレを許さない中で、1mm3という精密さでの噴射制御技術を確立すること。まだ誰も到達したことのない、この精度での噴射を実現するためには、デンソーの総智・総力が不可欠でした。実際に、私が所属するディーゼルシステム技術部をはじめ、ディーゼル噴射技術部、IC 技術部、電子技術部、ディーゼル事業企画室、ディーゼル噴射製造部、ディーゼル噴射品質保証部、日本自動車部品総合研究所からメンバーが集まり、大部屋活動と呼ばれるミーティングが毎週、毎週、4年間、継続して行われました。
部門を超えて、小さいセンサをインジェクター(燃料噴射装置)に搭載設計する上で1μにこだわった議論がなされたり、 インジェクターとECU(エンジン制御用コンピュータ)との通信がうまくいかない問題解決を探ったり。微細な精度が求められる製造のために工具や設備はどうするのか、デンソー発案の製品をいかに魅力ある商品に仕上げるかなど、皆で議論を積み重ね、何度も何度も試行錯誤を繰り返しながら数々の困難を乗り越え、オールデンソーによる「世界初」の画期的な噴射量制御システムを完成させました。

侃々諤々の議論が繰り広げられる大部屋活動の様子噴射料フィードバックシステム「i-ART」搭載インジェクター侃々諤々の議論が繰り広げられる大部屋活動の様子噴射料フィードバックシステム「i-ART」搭載インジェクター

侃々諤々の議論が繰り広げられる大部屋活動の様子

噴射料フィードバックシステム「i-ART」搭載インジェクター

責任責任
ディーゼルの環境性能向上に貢献することで、暮らしや経済活動を支えていく、という責任。ディーゼルの環境性能向上に貢献することで、暮らしや経済活動を支えていく、という責任。

ディーゼル分野の先駆であるデンソーの責任。それは、「i-ART」によって、力強さ、低燃費にさらに磨きをかけ、ガソリンエンジンやハイブリッドエンジンを凌ぐところまで性能を進化させたディーゼルエンジンを、ヨーロッパや南米のみならず世界市場に展開していくこと。また、乗用車だけでなく、バスやトラック、ビルの建設機械や農業機械などにも活躍の場を広げ、人々の暮らしや経済活動を支えていくこと。同時に、ディーゼルの環境性能向上に貢献する新たな技術の開発に挑み続けることだと、私は考えています。
プロジェクトチームの一人の先輩の言葉―「30 年後の地球において、クリーンな環境でいられるのはデンソーのおかげだと、世界中の人々から評価いただける存在になろう」。その言葉を胸に、これからも、「世界初」にこだわり、志をともにする多くの仲間たちと、世界の人々の暮らしや経済、産業に大きく貢献できる挑戦を、一つでも多く成し遂げていきたい、そう強く思っています。

世界初の「i-ART」搭載ディーゼルカーのショウルーム山田は、これからも総智・総力で「世界初」を生み出し続けたいと笑顔で語る世界初の「i-ART」搭載ディーゼルカーのショウルーム山田は、これからも総智・総力で「世界初」を生み出し続けたいと笑顔で語る

世界初の「i-ART」搭載ディーゼルカーのショウルーム

山田は、これからも総智・総力で「世界初」を生み出し続けたいと笑顔で語る