社会全体を視野に入れたパワトレイン開発を

先行開発
パワトレインシステム開発部
安田 尚寛(Naohiro Yasuda)
2016年入社
燃料電池自動車のシステム開発に携わる安田さん。「先行開発」に携わる苦悩と情熱について、Core Discoveryチームが話を伺いました。

様々な分野のプロを束ねる仕事

─ 担当されている業務について教えてください。

燃料電池自動車の要となる、システムの先行開発に携わっています。

─ 燃料電池自動車とは、どういうものですか?

クルマの動力であるガソリンやディーゼル排気ガスによる環境問題の高まりを受けて登場したのが水素燃料です。代表例は、トヨタ自動車さんの「MIRAI」ですね。

─ その中で、システム開発はどんな役割なのでしょうか?

ひと言で言うと、燃料電池全体の制御を司る仕事です。流体や電気・熱など様々な分野の技術を駆使して、全体の性能を高めていくんですね。新しい技術ゆえ、信頼性を高めていくためにセンサーを用いて状態を監視・課題を抽出することも大切な仕事です。

─ 全体も部分も、両方理解しないといけないんですね。

そうですね。そして、抽出した課題を要素分解し、それぞれ社内外の専門家と解決していきます。様々な分野のプロを束ねていくというか…。部品の機能や特性を理解し一部の部品だけ性能や開発進捗が良い/悪いことがないように、システム全体を成立させるためのコーディネートする立場でもあるんですよ。

課題抽出と検証を地道に積み上げていくのは、気が遠くなる作業の繰り返し

─ 先行開発と聞くと格好いいイメージがありますが、実際は困難も多くありそうですね。

今まで誰もやったことがない、形になっていないことに取り組むという意味ではワクワクしますね。ただその分、課題抽出と検証を地道に積み上げていくのは、気が遠くなる作業の繰り返しですよ。

─ チームで協力しないと、成し遂げるのは難しいですね。

本当にそうなんです。燃料電池の開発は、普及に向けてまだまだ多くの課題があります。中長期的な取組みに関して社内で理解・協力を得るのは、必ずしも簡単なことではありません。取り組む必然性や具体的な要求値に落とし込んで、コミュニケーションしていく必要があります。

─ そこから、どのように仲間を作っていくのでしょう?

ひたすら足を運んで、直接話をする他ないですね。ただ、単に作業を依頼するというよりも、水素社会の将来性や「お客様の力になりたい」という気持ちを伝えることを重視しています。

─ なるほど。この過程で様々な社員と接点があると思いますが、安田さんから見る「デンソーの技術者」ってどんな人が多いですか?

「〇〇と言えばあの人」と言える様な、分野ごとに強みを持つスペシャリストが多いですね。また、デンソーはパワトレイン含め幅広い事業分野を扱っているので、社内でほとんどの知識は手に入るのではないでしょうか。

家族を繋いでくれたクルマを未来に残したい

─ 話を伺っていると、クルマが好きなことが伝わってきますね。

そうですね。私も親も、クルマが好きだったんです。特に、私は高校までずっと野球をやっていて、遠征時はいつもクルマで送迎してくれていて。

─ 野球少年だったんですね。ちなみに、ポジションはどこだったんですか?

サードです。この風貌なので、絶対にキャッチャーだと思われるんですけど(笑)

─ いやいや…(汗)

親は仕事で忙しかったのですが、移動の車内が家族の大切なコミュニケーションの時間だったんです。だからこそ「クルマを未来に残したい」という想いが根底にあります。

─ なるほど。

大学で学んだことをきっかけに、クルマを未来に残す方法のひとつとして、燃料電池に関心を抱くようになりました。実際、燃料電池車は車内がとっても静かなんですよ。コミュニケーションの空間として、とても魅力的だと思っています。

社会全体を視野に入れたパワトレイン開発を

─ 安田さんは、これからどんなエンジニアを目指しているのでしょう。

燃料電池車の課題は、コストだと捉えています。一部の人だけではなく「みんなのクルマ」になるよう、貢献できるエンジニアでありたいですね。

─ その中で、特に何を大切にしたいですか?

そうですね…。部品・車両に加えて「社会全体」の視点ですね。

─ 社会全体、ですか。

水素ステーションの普及や水素の生成方法など、社会全体で解決すべき課題が多くあるんです。上司からもよく問われるのですが、「どうしたら社会がよくなるか?」「エンドユーザーはどのように生活し、クルマを利用するのか?」「これからエネルギーはどうなるのか?」といった、大きな視点を忘れずに開発していきたいです。

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